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髪の毛を丈夫にしたい

髪の毛

髪の毛は地肌から上の部分と地肌の下の部分にわかれています

上の部分を毛幹部、下の部分を毛根部と便宜上わけていきます

毛幹部は肌の一部として髪の毛に変化をし栄養をいっぱい受けて育っていきます

毛根部は栄養をいっぱい取り込み髪の毛を大きく育てていく場所です

一度地肌より上に生えた毛はそれ以上太くすることは不可能に近いこと

そのハリ、太さ、潤いを保持していくことがもっとも大切なこと

逆に言うと一度傷ませて細くなった毛は元には戻りません

今以上に細くならないようにたんぱく質やCMCや水分や油分を与えていきます

いわゆる、通常トリートメントというのは現状の維持なのです

しかし、やらないと加速的に傷んだりしていきますので、トリートメントを怠らないように

してください。

それでは毛根部はというと、髪の毛を作る工場が各毛穴ごとにあります

一つの毛穴で作られた髪の毛は殆どと言っていいほど同じ髪の毛です、3本から5本

程度一緒に生えてきます

しかし、マイクロスコープなどで地肌を覗いて見ると、高い確率で1本は太く他は細い

一本は黒く他は白いなど.......

先に言った様に同じ髪の毛が生えてこなければならない毛穴から違う毛が....

これは何かの原因によって毛をつくる工場が異常をきたしている確立が高いのです

これをそのままに放置しておくと毛は毛穴から抜け落ちやすくなることもしばしばあります

そこでトリートメント(手当て)という意味合いに関してもう一度知っておきましょう

お洒落感覚の一環的な..いわゆる、只付けて「わーっ!サラサラになったー!」だけではなく

髪の毛が修復されることのイメージを持ってください

髪の毛は海苔巻きにとても似ています

中心部のカンピョウやキュウリを髪の毛ではメデュラといいます

これがない人もごく稀にいます、働きに関してはまだはっきりとはしていないようです

次にご飯の部分、これが海苔巻きの形を作るうえで命となる場所

髪の毛もここには髪の毛を形成するべきものが詰まっています

基本は70%がたんぱく質ですこれが少なくなると太巻きが細巻きになってしまいますね

私達はここの部分をトリートメントで補充しなくてはならないのです

ここが欠落してしまっては手触りがどんなに良かろうがいかがなものでしょうか

ここに必要なのはちゃんとしたたんぱく質です

ハリや腰を持たせたいときなどはケラチン系たんぱく質

しなやかさにはコラーゲン系たんぱく質

まずここを押さえましょう!

手触りだけでは髪の中身が知らないうちに崩壊していきます

市販されている商品では殆ど探すことが出来ませんが、ウエラで出している”リキッドヘアー”

はサラサラタイプのケラチン系、シットリタイプのコラーゲン系に分かれているようで

自分にあったコンポーネントが可能になっているようです

もしくは美容室で買ってくださいとは言いませんが、せめて美容室のプロダクトコーナーで

美容室でも売られている商品を手にしてください

化粧品メーカーさんはキレイに見せるもの
ヘアーメーカーさんはキレイに作り変えるもの

例えばシャンプーに関してもそうですが、一般の商品は主に高級アルコール系といって洗浄力が強く

刺激が多少あります

髪は洗いすぎでバサつきやすくなりますので、大抵シリコン剤を入れてサラサラに見せます


このシリコン剤、最近は目の敵にされていますが、髪にとってはそうそう悪人ではないと思います

が後で説明する地肌にとってはあまりよろしくはありません

シャンプーにはベタイン系、アミノ酸系、石鹸系などなどあります

ベタイン系は主にベビーシャンプー

メリットは低刺激で肌の弱い方々に最適、残留物も少なく安心

デメリットは洗浄力が弱いので脂分やスタイリング剤で汚れた地肌を持つオトナにはどうでしょうか

石鹸系

メリットは残留物が少なく洗浄力もある

デメリットはアルカリ性の性質を持ち、弱酸性(Ph4.5~5.5)の髪の毛はアルカリに偏ると

イオン結合が切れてしまい不安定で傷みやすくなる


しかし、クエン酸系の酸性に戻すリンスを使っていくと解消される、石鹸カスが残りやすい

石鹸を使い続けている方の髪の毛はごわついています、これは良く流さないために石鹸カス

などが残っている可能性もあります、ツンツンしてしなやかさがなかったり、ごわつくのは

石鹸をとことん洗い流すことで解消されるはず、お風呂の床などに石鹸カスは溜まっていますよね?

あれが髪の毛にも付着しているので良く流しましょう

アミノ酸系は単価が高いのですが非常にバランスが取れていて良いシャンプーだと思います

化粧品会社さんのシャンプーの手触りは擬似アミノ酸系を目指しているような感じです

例えば日ごろ石鹸系のシャンプーを使っているとか、髪の毛を染めているとか

髪の毛がアルカリに傾くことが頻繁にあります、イオン結合が切れて傷む前に酸性シャンプーを

使うといいのはこのためです、カラー用のシャンプーは酸性系のシャンプーになっています

美容室に来て手当てをして、お家での美容師の変わりに手当てをしてくれるものが

酸性シャンプーだったりケラチンタンパク質だったりします

補足で、美容室ではシャンプーやトリートメントを売ることが本来の商売ではなく

あくまでもスタイル作りです

しかし、シリコン系のシャンプーやトリートメントや挙句の果て流さなくて良いトリートメント

などのようにシリコン漬けになっている髪の毛はパーマが入り辛く、色さえも入りません

「サラサラ」と感じている感触も、プロの方々からは「ギトギト」という表現に変わります

本来のサラサラ感はもっと気持ちが良いものですよ

シャンプーも化粧品会社さんのシャンプーを営業中に使ってシャンプーしても良いのですが

毎日10人も20人も洗わなくてはいけない私達の仕事で残留物というのは出来る限り少なくしたい

美容室のシャンプーは美容師さんが毎日何十人とシャンプーしたとしても極力優しくできています

シリコン系のシャンプーを毎日使う勇気は残念ながら私達美容師にはありません

毎日直に肌に触れるものであればあるほど優しさの優先順位は上でなければなりません

特に地肌に直接付ける商品はご家庭の中ではシャンプーが一番多いのでは(あくまでも髪の話で)

次に毛根部の話

細くなった髪の毛、毛穴の工場がちゃんと機能せずにいろいろな髪の毛が出てきてしまっている

これらを改善していくためには、地肌にダイレクトに栄養うを与えていかなければなりません

そのためには地肌きれいな状態、丸裸の状態でなければ栄養は入って行きません

先ほど説明した、シャンプーは地肌に直接付けるもの、ここにシリコンが入っていると

地肌にも落ちずらいシリコンが残ってしまい幕を張ってしまいます

そして髪の毛などにもシャンプーやトリートメントの中に入ったシリコンが

時と共に根元に落ちてきます、マイクロスコープで見ると、根元に汚れの塊を見ることが出来ます

この塊が地肌を押してクレータをつくります、クレンジングをかけてみると、根元に大きな

クレーターを頻繁に見ます

これが髪の毛の工場を圧迫して不均一な髪の毛を作るとも言われています

出来る限り地肌をキレイにする商品でなおかつ残留物を残さないものの選択

一般の商品が悪いわけではありません、キレイにシャンプーした後に、(ここからの商品は地肌に

は付けません髪の毛だけです、しかも中間から毛先にです)たんぱく質を付けて(美容業界では

これをトリートメトと言っています)

それが逃げないように、いわゆるトリートメントやコンディショナーという名で売られているもの

を髪の毛の中間部から毛先にだけ付けましょう、根元はNG、すばらしいコーティング剤になって

くれるはずです、塗布したらとにかく良く流しましょう、決して落ちたりしませんので良く流すこと

適量が残るくらいであれば、その商品のよさがでてくるでしょう

このトリートメントやコンディショナーはリンスの必要性があまりないようです

すべての商品にはメリット、デメリットがあります、完全はありません

リスクも理解したうえで使うことが良いことではないでしょうか

by poco_a_poco_f_4 | 2010-10-25 18:07 | 仕事